キャブコン

 トラックの運転席部分(キャブ)とシャーシを利用し、簡単に言うとシャーシの上にFRP(船の底の素材)やアルミで制作した居住区(家)を搭載したタイプのキャンピングカー。

 各社とも色々な考え方のもと居住区を設計していることから、色々なレイアウトやコンセプトの車両があり、居住空間を広くとるため家型(箱型)が普通。

 ベースとなるトラックの大きさから、小型のものを特にライトキャブコンと呼ぶこともあり、「ジュニアリボーン」はライトキャブコンとなる。

 ライトキャブコンの特徴は、2×5メートルといった日本の駐車場事情(日本の駐車枠はほぼ縦5メートル、幅2メートルが標準となってます)を考慮したサイズで、街乗り(コインパーキング)にも適している。

 逆に、大きくなると全長5メートルを超えるものもあるが、大きくなればなるほど居住空間が増えるのは自明の理であり、最近は520㎝が流行り。

 キャブコンは断熱性にも優れており、まさに動く家という感じか。

 外見的にもキャンピングカー然としており、バンコンと人気を2分している。

 トラックをベースにしていることから、走破性はお世辞にも良くなく、現在の車だとほぼ標準になっているキーレスエントリーを設備したベース車両はなく、平成28年のボンゴトラックのマイナーチェンジでやっとリモコンキーが標準になった程度であり、又、車両のドレスアップにも限界がある。

 私のリボーンジュニアはマイナーチェンジ前のボンゴトラックがベース車両なのでわざわざオプションでリモコンキーにして貰い、後ろの扉を運転席と連動して貰い、なんとか集中ロックは可能にしています。

 横風や坂道に弱い走破性を嫌い、ハイエースのボディーをカットしてキャブコンを作成しているメーカーもある。(私には高値の花ですが・・・)

バンコン

 バンやワゴンをベースに、車両の内装をキャンピングカーにしたもの。

 バンコンはオリジナルの車両をほぼそのまま使用していることから、空間的な制限があるが、救急車のベース車両の用に天井高な車両もあることから、最近は空間的にキャブコンに近いモデルもある。

 また、外観がキャンピングカー然としておらず、そんなに目立つこともなく普段使い(車を2台持ちしなくても良い)も可能であり、国内では主流となっていると思われる。

 利点は、ベース車が普通車であることから走行性に優れており、外観も普通車に近いことにある。

 弱点は、空間的な制限があり形状がパターン化していることと、断熱面ではキャブコンには敵わない点か。

 シャワーやトイレ付というモデルもあるが、装備があるのと実際に使えるのとは違う(又、後で説明していきます)ことから、車中泊メインと考えて目的に特化した車両を選ぶ方がベターだと思う。

 発電機搭載車は少ないので、外部電源でバッテリーを充電できる環境にある方ならおすすめ。

 参考ですがリボーンの生みの親、キャンピングワークス社からはハイエースの床下専用の発電機(確か、「雷電」という名前)が売り出されています。

 先ほど話した、キャブコンは基本トラックがベースとなることから、走行性はお世辞にも良くなく、バンコンの走破性にはまったく敵わない。

 また、トラックではないのでキーレスエントリーも設備採用されており、私見ですがキャンピングカーも車両と考え、使いなれた車両装備を望む方はバンコンをお勧めします。

 ハイエースならドレスアップもたくさんありますよ。

 バンコンも町乗りが可能で、車高をあげていないタイプなら立体にも入ります。(キャブコンは必ずと言って良いほど高さ規制にひっかかります。)

 まさに、日本独自の箱庭・盆栽感覚の完成度が魅力です。

バスコン

 バスコンは読んで字のごとく、マイクロバスをベースにしたキャンピングカーである。

 私のイメージでは、バスならではの乗り心地の良さ(エアサス等の装備)と居住空間が魅力。

 バンコンを巨大にした車両と考えてもらって良いと思います。

 バンコンとの違いは、車両サイズが大きく違うこと。

 内装も豪華で日本で考えうる最高級のキャンピングカーでまさに高嶺の花というところです。

 私の様な庶民には手が出ませーん。(笑)

 行けるところも、バスで行ける様な道路が整備された観光地がメインとなるでしょう。

 日本の各メーカーから出ているモデルでは最上級モデルとなっていることがほとんどです。

フルコン

 エンジンと駆動系がついた車の下地みたいなものに運転席からすべてキャンピング会社が作りこむ、まさにMrキャンピングカー。

 海外製なら、居住空間がサイドに広がるものもあり、このHPのコンセプトでもありますが、まさに動く家、「モーターホーム」と言っても過言ではありません。

 大型免許が必要でしょうし、日本の道路事情には全く適していません。

 しかし、豪華キャンピングカーと言われてイメージするのはこのタイプでしょう。

 まさに、成功の象徴となる車です。

 が、日本で制作しているメーカーはほとんどなく、輸入車が一般的。

 隣の国が陸続きで動く別荘が欲しいというコンセプトで、まさに大陸ならではの考え方から来た車両ではないでしょうか。

トレーラー式

 箱型の家にタイヤが付いていて、車両で牽引して引っ張る型のキャンピングカーで、日本でもメジャーになってきてます。

 内装は他のキャンピングカーと変わりませんので、すでに車があるという方でキャンピングカーに興味がある方は選択肢のひとつとなるでしょう。

 利点は、エンジンがないことから、ベース車両代金が発生せず、比較的安く購入できる点や、旅行先で車を切り離すことができる点。

 規格がないことから、色々なタイプが存在しており、日本製は牽引免許がいらない小型サイズの物も多数存在する。

 逆に牽引免許がいるタイプは、別荘と言える位のものもある。

 弱点は、トレーラーを置いておくスペースが必要なこと。(車検も必要)

 走行中は中に乗車できないことや、運転が難しくなること。

 高速代金がベース車両のワンランク上で計算されることです。

 私は「モーターホーム」に惹かれますので、選択肢としてはありだと思っておりましたが、あまり発電機搭載型がなかったので候補からはずれました。

ピックアップ式

 先ほどのトレーラー式は引っ張るコンセプトでしたが、ピックアップ式は、荷台に乗せるという方法を選択した、駆動力がないキャンピングカーです。

 トレーラー式と同じく、エンジンがないので比較的安いモデルもあります。

 荷台から下しておくことも出来るので、便利です。

 荷台を乗せれる車両が必要となってくるので、ベース車両がそこそこ限られてきます。

 北欧で流行しているピックアップトラックに載せれればかっこいいですよね。

 ただ、ピックアップトラックは土地が広い北欧で流行しているだけあり、日本の道路事情では運転しずらいでしょうし、そこそこの価格がしますので、先に述べたトレーラー式よりは、トータルの購入金額はあがってくると思います。

 利点は、トレーラー式と違い特に運転技術が必要にならないことや、高速代が上がらない点があり、弱点は車両の荷台に乗せるという規格が決まっていることから、それほど多くのバリエーションはありません。

 日本では、軽トラックに乗せるバージョンがありますが、まだ非主流型と言って良いと思います。

軽キャンピングカー(軽キャン)

 日本発の独自キャンピングカーです。

 ベース車両は軽四車両を使っており、軽トラを使ったキャブコンもあれば軽ワゴンを使ったバンコン、さらには軽規格のトレーラー式キャンピングカーも存在します。

 キャブコンやバンコンの説明は先のとおりです。

 最大の利点は、軽四規格に収まっている場合は、免税措置を受けれますので維持費が安いことにつきると思います。

 また、ベース車両が軽四であるため、本体価格も低く設定されています。

 車両サイズが小さくどんなところにも入っていけることや高速代が安くなる点も最大の魅力です。

 弱点は、車両スペースが限られていることから、お世辞にも広いとは言えないことや、乗車定員が少ないことです。(最大で4人)

 二人旅メインのシニア世代には魅力的ですが、ファミリー世代には向いていないタイプです。

 最近はベース車両である軽四にターボ車がなくなってきていますが、ターボ車が出れば駆動的な弱点が改善され、さらに需要が広がるジャンルだと思います。

 管理人も最初は軽四にキャンピングカーがあるんだ、とこの分野に興味を持ちだした一人です。

 ただ、実際に使うとなるともう少し大きくしたいという欲望が出てきて、ひとつサイズ上のライトキャブコンを選んだという経過があります。(笑)